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植え替え

ほぼ2年間に1回の割合で実施する。2年間の水やりで土質が劣化し、根が容器いっぱいになり根詰まりを起こし、生育不良になる。

植え替えの必要のある株

鉢土に水を与えてもいつまでも抜けず、水はけが悪くなっている株や、鉢土の表面に藻類やコケが生えている株

枝葉の伸びが悪く、葉色が悪くなった株

鉢底から根がはみ出たり、根の勢いで鉢から根鉢が持ち上がってきている株

株が大きく育ち、鉢が小さくなって株と鉢のバランスが悪くなった株

植え替えの時期

生育期の4月下旬から9月上旬頃までが適する。植え替え後に生育させて鑑賞することを考えると一般的には5〜6月が最適期である。観葉植物は高温多湿を好み、15°C以上ないと順調に生育しない。従って、株の回復力のある前述の時期が適する。秋以降に植え替えを行うと、株が回復しないうちに低温期になるので避けるべきである。また、寒い時期の植え替えは禁物で、寒さで株を傷めたからといってあわてて植え替えると、その後暖かい部屋に入れてもほとんど枯死する。

植え替えのコツ

根と鉢土の更新が目的なので、根の土を崩し小さくして植え替える。先ず、鉢から抜いて、底部の土を1/3程度、周囲を1〜2まわり小さくなるように古土を落とし、露出した根を切りつめて新しい土で植え替える。

タネや挿し木などから苗を育成している時は、生育に従って根が鉢底から出てきたら、何回も植え替えを行う。この場合は、鉢土が古くなったわけではないので、鉢土を崩す必要なない。鉢から抜いたものを1〜2まわり大きな鉢に植え替えればよい。

根土を崩したり、株分けを兼ねて植え替えた場合は、多少なりとも根を傷めているので、1日も早く根を張り、葉から蒸散する水分とバランスのとれる吸水ができるようにする。そのため、手早く植え替え、水を十分に与え、蒸散を少なくするために風当たりの少ない日陰に置き、毎日、霧吹きで葉水を与える必要がある。

一般的に多くの植物は1〜2週間で根が活動し始めるので、その後は各々の植物の生育に適した場所に戻す。尚、蒸散抑制と根張り促進効果のある蒸散抑制剤をかけておくと有効である。

植え替えの土

水もちと根腐れさせないための水はけのよさの両面を兼ねあわせた土が適する。水はけがよければ、空気の通りもよく、根に十分に酸素が供給される。

小型の観葉植物や草性の観葉植物は、市販の園芸培養土などが適する。大型の観葉植物や木性の観葉植物は、この培養土では軽くて根の安定度がよくないので、培養土に赤玉土を5割程度混ぜて使う。

原則として、配合した用土1Lに対して3gの化成肥料を元肥として混ぜ込む。

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